糖質制限はじめ、ダイエットをしていると「チートデイ」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。
停滞期を乗り切るための方法とも言われる「チートデイ」ですが、その必要性などについて詳しくご存知ない方も多いと思います。
そこで本ページで、「チートデイ」とはどのようなものなのか?注意点はあるのか?などを、メリット&デメリットを含めご紹介。ぜひ理解を深めてみてくださいね。
クワココくん
糖質制限中の「チートデイ」とは?
ダイエットにおける「チートデイ」とは、一時的に食事制限を解除する日のこと、あえて摂取する糖質やカロリーを増やす日のことを指します。
つまり、糖質制限ダイエット中であればその日の食事は糖質などを気にすることなく好きな物を食べてOKということになります。
糖質制限ダイエット中なのに、糖質を気にせず好きなものを食べていいの?と不安になる方も多いと思いますが、このチートデイを上手に取り入れることによって、ダイエットの停滞期を抜け出せる可能性もあるとされているのです。
チートデイの考え方が以下。
ダイエットをしていると、食事が制限されることや体重が急激に落ちることによって、身体が無意識のうちに「今は飢餓状態だ!」と思い込んでしまいます。
そうなると身体は生命維持を優先すべく消費エネルギーを極力小さくしようとするため、思うように体重が減らない、いわゆる「停滞期」の状態になってしまうと言われているのです。
この停滞期にチートデイを取り入れることで、身体に「飢餓状態ではない!」と認識させることができるため、再び消費エネルギーが大きくなり停滞期を抜け出せる、というわけですね。
ただ、チートデイを行うタイミングについては慎重に見極めることが必要ですし、効果についても絶対ではありません。
あくまでも停滞期にチートデイを行うことでプラスの効果が期待できるという程度で、「たまには好きなように糖質を摂りたいから…」「糖質制限に飽きてしまったから…」といった理由では、これまでの糖質制限による努力が無駄になってしまうこともあるのでそのあたりは注意が必要です。
本ページ後半でも、チートデイの注意点について解説していますので、しっかりと読んで理解するようにしてくださいね。
糖質制限中のチートデイのやり方
気になる糖質制限中のチートデイのやり方ですが、方法はいたってシンプルです。
基本的には好きな物を好きなだけ食べても良いですから、糖質に関してもその日だけは気にすることなくしっかり摂取していきましょう。
ただしあくまでもチートデイはその日1日だけ。ずるずると続けてしまうことは絶対にNGです。
また、チートデイは停滞期の実施が推奨されていますが、基本的に体脂肪率が25%以上の人には必要ないと言われています。またダイエット開始から5%以上の体重減少がない人も、身体が飢餓だと感じることはないそう。
体脂肪率が20~25%でも2週間に1回とされていますので、本当にチートデイが必要かどうかは実施する前によく検討してくださいね。
糖質制限中のチートデイの注意点
糖質制限中にチートデイを行う場合、いくつか注意点もあります。
正しい方法で行うためにも1つ1つ確認していきましょう。
必ず1日限定にする
繰り返しになりますが、チートデイは1日限定で行うもの。
チートデイを取り入れると、人によっては翌日も糖質を欲してしまう可能性がありますが、ずるずると元の糖質過多な生活を続けてしまえば意味がありません。
必ず1日限定でチートデイを実施するためにも、思いつきで「今日はチートデイにしよう!」と決めるのではなく、あらかじめスケジュールに組み込んで1日きっかりで終われるようにしておくことをおすすめします。
多くても週1回にする
チートデイの実施は、多くても週に1回程度にとどめておきましょう。あくまでもチートデイが必要なタイミングで行うことに意味があります。
必要以上に行うことはこれまでの努力をムダにしてしまう可能性大。痩せない原因となってしまうので注意してください。
多くても週1回で、それ以外の6日はしっかりと糖質の摂取量をコントロールするようにしましょう。
食事内容に気をつける
好きな物を食べてもいいとはいえ、さすがにジャンクフードやファストフード、お菓子ばかりでは良いはずありません。
栄養バランスの整った食事を心がけ、炭水化物(糖質)はもちろん筋肉の維持に関わるタンパク質もしっかりと摂取していきましょう。もちろん適度な脂質も必須。
この機会に不足しがちな栄養素を補うイメージでチートデイを過ごしてみましょう。
1日3食に分けて食べる
好きな物を好きなだけ食べるにしても、1食のみで大量に摂取するのはおすすめできません。
1食ドカ食いしたくらいで身体の飢餓モードを変えることは難しく、3食しっかり食べることが重要だと言われています。
停滞期を脱出したいのであれば、1日3食に分けてバランス良く食事を摂ることがおすすめ。そうすることで十分に栄養を摂取できることを体に伝えることができるとされているのです。
チートデイは減量目的ではないと理解する
チートデイは食事制限を解除する日なので、減量を目的としたものではありません。
停滞期の脱出が一番の目的ですし、日頃のダイエットのストレスを軽減するというメリットもありますから、長期的に考えて理想的な身体づくりにつながると言えるものですが、「チートデイ=減量」ではないということは理解しておきましょう。
したがって、減量にこだわりすぎてしっかり食べられないなど、チートデイを正しく行えないのでは意味がありませんから、チートデイの目的をしっかりと理解したうえで取り組むようにしましょう。
実施前に糖質制限のやり方を見直す
糖質制限ダイエットで思うような成果が出ないことで、チートデイを検討する方も少なくありません。
しかしながら、そもそも糖質制限が正しくできていなければ、結果が出るはずはありませんよね?
飲み物や調味料を含め糖質の摂取量をしっかりと制限できているか、少なくとも3週間程度は継続しているか、食べ過ぎてはいないか、などを確認して、間違って実行している部分があれば糖質制限のやり方自体を見直す必要があるでしょう。

独自ルールで実行しない
チートデイは主に停滞期に実施しますが、その時期にたくさん食事を摂ることには抵抗のある人もいるかもしれません。太ってしまうというような恐怖を感じてしまうこともありますよね。
ですが正しく実施することに意味がありますから、チートデイ前後に極端な食事制限や絶食をすることは絶対に避けましょう。
またチートデイと言いながら、ただいつもより糖質の摂取量を少し増やしたくらいでは停滞期脱出は難しいと思います。
それこそ期待していた効果の得られない無意味なチートデイになってしまいます。
糖質制限中のチートデイのデメリット
糖質制限中のチートデイを行う場合、少なからずデメリットもあります。
まず、甘いものに関する欲求が増幅するなど、翌日以降もたくさん食べたくなってしまうことがあげられますね。
とはいえ1日限定で行うチートデイ。今までの努力を水の泡にしないためにも、その欲求はぐっと堪えましょう。そもそも自信がないのであれば、チートデイを取り入れない方が結果的に良かったということも多いに考えられます。
また、チートデイでは食事制限を解除した分だけ体重が増えてしまうことが当然あります。
加えて糖質は体内で水分と結合しやすいため、チートデイによって一時的に体内の水分が増えることで体重が1~3㎏ほど増えてしまう可能性も。
しかしこれは正常であり、決して太ったわけではありません。翌日以降、再び糖質制限を行ったときにしっかりと効果が出れば問題はありませんから、チートデイ翌日の体重増加は気にしないことがおすすめです。
正しく理解していないと焦ってしまったり、ストレスが増大してしまったりする可能性があるので、理解を深めたうえで納得して実行することをおすすめします。
まとめ
チートデイは糖質制限ダイエットに取り組むうえで、プラスの効果をもたらす可能性があるとされます。
停滞期脱出だけでなく、日頃のダイエットのストレス解消も期待できることから、必要だと考える方も少なくありません。
ただ、もちろんその必要性はよく考える必要がありますし、今の体重・体脂肪率や、ダイエット開始からの減量スピードも考えたうえで実行したいところ。
正しいやり方で実施することに意味がありますから、ぜひチートデイを取り入れる場合も理解を深めてから実践してくださいね。
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