桑の葉には、食事の糖質に働きかける「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」という有効成分が豊富に含まれています。
桑の葉が糖対策に役立つと知っている方は多いと思いますが、一体どんなメカニズムで糖に働きかけてくれているのか?そこまで知っている方はそれほど多くないようです。
そこで桑の葉に含まれる「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」がどんなメカニズムで糖の吸収をブロックしているのか解説。わかりやすくイラストで説明しているのでぜひご覧ください!
「DNJ」が糖質に働くメカニズム
桑の葉に豊富に含まれる「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」は、ブドウ糖(グルコース)に非常によく似た構造をしています。
![イラスト:糖質(グルコース)とDNJは構造がとても良く似ています](/wp-content/uploads/2020/03/DNJ_illust_001.gif.pagespeed.ce.wd9rIy1Xvg.gif)
通常、食事で摂った糖質が小腸に運ばれると、糖質分解酵素(α‐グルコシダーゼ)によって「二糖類」から吸収しやすい「単糖類」に分解。この分解された単糖類が吸収されることで、血糖値が上昇するという仕組みになっています。
食前に、ブドウ糖と酷似した「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」を摂取しておくと、糖質分解酵素は糖質と間違えて「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」と結合。
![小腸に入ると分解酵素は、糖質と構造がよく似ているDNJとむすびつきます。](/wp-content/uploads/2020/03/DNJ_00_02.jpg)
結果的に「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」が糖質分解酵素の働きをブロックすることになるので、あとから入ってくる糖質については、分解されることなく小腸を通過することが期待されます。
![イラスト:分解酵素とDNJがむすびついている間に、糖質(グルコース)は小腸から大腸に移動します](/wp-content/uploads/2020/03/DNJ_00_03.jpg)
「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」によって分解が阻害された糖質は小腸で吸収されないので、食後の血糖値の急激な上昇抑制に働きかけることにつながります。
さらに小腸を通過した糖質が大腸に届くと、腸内細菌(善玉菌)のエサになり、その際に発生した炭酸ガス・水素ガスや有機酸が大腸を刺激して、便通を促してくれると言われているのです。
![イラスト:大腸に届いた糖質は善玉菌のエサになり有機酸やガスを出します](/wp-content/uploads/2020/03/DNJ_00_04.jpg)
桑の葉の「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」は、糖質の吸収をブロックするだけでなく、便秘の改善まで期待できるというわけですね。
ちなみにこの「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」は、桑の葉以外の植物にもわずかながら含まれていますが、たっぷり含んでいるのは桑の葉だけと言われているんですよ!
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