栄養価が高く、「糖対策」「血糖コントロール」に役立つとして、年々注目度が増している桑茶(桑の葉茶)。 桑茶を愛飲している方のほとんどは市販品を利用されていますが、中には手作りしているという方も。ただし発酵しやすく菌の増殖も心配な桑茶を、知識のないままに手作りするのは少々危険なんです。 本ページでは桑茶(桑の葉茶)の基本的な作り方とともに、作る際のデメリット&危険性についてもご紹介!最後までぜひご覧ください。
- 菌の繁殖などが心配なので手作りは難易度高め
- 桑の葉を入手しにくいなどのデメリットも
- 毎日続けたいなら市販の桑茶がおすすめ
桑茶(桑の葉茶)の作り方は?手作りできる?
桑茶(桑の葉茶)の作り方自体はそれほど難しくありませんが、桑の葉は発酵しやすく菌の繁殖も心配なので安易に手作りするのは危険です! とはいえ桑茶の作り方が気になるという方も少なくないと思うので、まずは簡単に基本の作り方を紹介します。 ただし新鮮な桑の葉を入手するのはそう簡単ではないので、それなりに難易度は高いと思います。
桑茶の作り方①「収穫する」
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まずは桑茶を収穫するところから始まります。 桑茶の原料となる桑の葉の収穫時期は、5月~10月頃。 緑豊かで立派な桑の葉には、「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」という糖質対策に役立つ成分や、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどがたっぷり含まれています。
桑茶の作り方②「洗浄&カット」
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収穫した桑の葉を、しっかりと洗浄します。 その後、必要に応じて茎の部分をカット。 薄い桑の葉だけを使用する場合は不要ですが、茎の部分も桑茶に使用する場合は乾燥しやすいようカットしましょう。
桑茶の作り方③「蒸す」
キレイに洗った桑の葉を、今度は鍋で蒸します。 条件にもよりますが、1~2分で桑の葉はしんなり。蒸す工程はこれでOKです。
桑茶の作り方④「乾燥させる」
桑の葉同士がくっつかないように盆ざるなどに並べて、天日干ししましょう。 干すときのポイントは、できるだけ桑の葉を広げて並べること。 天候にもよりますが、晴天つづきなら2~3日でしっかり乾きます。 完成の目安は、手で強めに握るとパリパリと細かく砕けるような状態。そこまで乾燥させれば完了です。 ちなみに「電子レンジを使用して乾燥させる」といった情報もありますが、あまりおすすめできません。 発酵しやすく菌の増殖が心配なので、天日干し以外の方法で乾燥させたいなら、フライパンで焦げないように弱火でしっかり火を通し、完全に水分を抜くようにしてください。
桑茶の作り方⑤「細断する」
桑の葉を乾燥させたら、あとは細かく砕くだけ。 ミキサーなどを使って細断しても良いですが、厚手のビニール袋などに入れて手で細かく砕くのもありです。 細断した茶葉はティーバッグに入れたり、茶こしつきの急須、ティーポットに入れたりして飲みましょう。
桑パウダー(桑の葉粉末)の作り方は?
桑茶の場合、基本的に桑の葉自体は摂取しませんが、桑の葉を粉砕した桑パウダー(桑の葉粉末)なら桑の葉を丸ごと摂取できるというメリットが。 桑パウダー(桑の葉粉末)の作り方も、基本的に桑茶(桑の葉茶)の作り方と同じです。 ただ、蒸し時間を5~6分と長めにし、乾燥したあとは細断ではなく「粉砕」します。 ミキサーやフードプロセッサーを使用して、サラサラのパウダーになるまでしっかりと粉砕しましょう。 桑の葉の成分が丸々摂取できる桑パウダー(桑の葉粉末)は、青汁として飲んだり、料理に混ぜたりと使い勝手が良いのもポイントです。
桑茶を作るときのデメリット&危険性
桑茶の作り方自体は比較的簡単ですが、デメリットがいくつかあります。 大きなデメリットは桑の葉の特性。桑の葉は発酵しやすく菌も繁殖しやすいので、しっかり乾燥&処理をしないと食中毒などの危険性が。 また、しっかりと安全が確保された畑で栽培された桑の葉であれば問題ありませんが、畑の土壌や生育環境はどうしても気になるもの。品質面を考えても手作りの桑茶はあまりおすすめできないのです。 なかなか入手できないという点もデメリット。桑の葉をご自身で栽培している方や、近くに桑畑があって手に入れることができる方は問題ないと思いますが、入手先がないという方がほとんどではないでしょうか。 さらに桑茶の収穫時期は決まっています。収穫時期にまとめて大量に作っておけば桑茶を1年中飲めますが、ちょっと現実的ではないかもしれません。 単純に手間がかかる点もマイナス点。レシピ自体は簡単ですが、健康維持のために毎日飲むとなると、毎回手作りするのが億劫に感じる方もいるはずです。
桑茶に期待されている効果&効能
桑茶がこれほどまでに注目されている理由は、桑の葉に含まれる「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」。 食前に飲むことで糖質の吸収をブロックする働きが期待できることから、血糖値が気になる方に選ばれているんです。 また桑の葉に含まれる新成分の「Q3MG」は、抗酸化作用や動脈硬化へのアプローチが期待されています。なんと「Q3MG」は島根県桜江町(さくらえちょう)で栽培された桑の葉に特に豊富なんです。
他にも食物繊維、ビタミン、ミネラルなどの有効成分が豊富に含まれる桑の葉。実は青汁の原料としてもよく知られているケールより優秀なことが分かっています。 健康維持が期待できる青汁の原料として認知度が高い「ケール」。このケールと桑の葉に含まれる成分の違いを、以下のグラフにまとめてみました。
・糖質コントロール
・便秘改善
・ダイエット
・生活習慣病予防
・抗酸化作用
1杯でこんなにたくさんの効果が期待されている桑茶。ノンカフェインなのでお子様や妊娠中の方にもお飲みいただけますし、就寝前にもおすすめです。ぜひ毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
桑茶(桑の葉)に期待されている効果・効能についてはこちらのページで詳しく紹介しています。読めば桑茶の魅力がわかるはず!ぜひあわせてご覧ください!
桑茶(桑の葉茶)の飲み方&飲むタイミング
桑茶は薬ではなく食品ですから、いつ飲んでも問題はありません。 ノンカフェインなので就寝前のリラックスドリンクとしてもおすすめですが、桑の葉に含まれ、糖質の吸収をブロックする効果が期待される「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」を役立てたいなら食前がベスト。 食前に1杯の桑茶。また食事中の飲み物として、桑茶を飲むのも良いですね。
桑茶(桑の葉茶)を飲むタイミングや飲み方についてはこちらのページでわかりやすく紹介しています。ぜひ正しい飲み方で桑茶を楽しんでください。
美味しい桑茶を毎日の健康維持に!
手作りもできる桑茶(桑の葉茶)。 興味がある方はデメリットを把握したうえで自家製桑茶にチャレンジしても良いのですが…毎日ゴクゴク飲みたいなら市販の桑茶を利用するのが便利!大容量パックならお値段もリーズナブルなのでおすすめです。 美味しい桑茶を毎日の健康維持に役立ててみてくださいね。