健康診断では血糖値(空腹時血糖値)の検査を受けることも少なくありません。
しかしその結果、血糖値が高いと診断されてしまった場合どうすればよいのでしょうか?
対策はもちろん、関連する病気など気になるポイントがいくつかありますよね。
そもそもなぜ血糖値(空腹時血糖値)の検査を行うのか?といった疑問から、その目的まで順番に確認していきましょう。
血糖値(空腹時血糖値)はなぜ検査する?目的は?
健康診断などで行われる検査項目として、「空腹時血糖値」というものがあります。
これはその名の通り空腹のときの血糖値の状態を調べるものであり、9~10時間以上絶食した後の血液を採血して行います。
血糖値というのは食事により上がったりするものですが、絶食後の血糖値を調べることにより食事による影響を受けていない状態の血糖値が判断できます。
検査の目的としては糖尿病などの発見があげられており、病気のリスクを判断する材料の1つとして役立てられているんです。
血糖値(空腹時血糖値)で見つけられる主な病気
血糖値の検査で見つけられる主な病気としては糖尿病が有名ですが、その他のものはあまり知られていません。
血糖値が高い場合と低い場合でも異なりますので、さっそく確認していきましょう。
血糖値が高い場合
まず血糖値が高い場合には、糖尿病や肥満、肝炎などの可能性が考えられます。
特に有名な糖尿病は、それ自体が死に直結するわけではありませんが、合併症などの心配もあるため早期発見・治療を行っていくに越したことはないでしょう。
もちろん必ずしもそのような病気にかかっているというわけではないのですが、数値が高く心配だという場合には、万が一に備えて詳しく検査してみることも視野に入れましょう。
糖尿病の症状は?自覚しにくい糖尿病のサイン&初期症状 桑の葉が血糖値を下げる!?糖尿病と桑葉との関係&メカニズム血糖値が低い場合
反対に血糖値が低い場合には、下垂体機能低下症やインスリノーマなどの可能性が考えられます。
こちらもあくまで可能性に過ぎませんが、症状としては疲労や動悸などの形で現れることがあります。
重篤な症状が現れることもありますから、そういった可能性があることも頭に入れておき、気になる場合には検査してみるのがよいでしょう。
「空腹時血糖値」だけでなく「食後の血糖値」も重要
空腹時血糖値についてご紹介してきましたが、もう1つ重要な指標として食後の血糖値もあげられます。
というのも空腹時血糖値は正常域の範囲内でも、食後血糖値はその限りではないというケースが存在するからです。
同じ血糖値でも空腹時血糖値と食後の血糖値では条件が違うため、どちらか一方のみで異常が発見されるケースもあるのです。
実際、空腹時血糖値は正常なものの、食後血糖値が高いという方は少なくなく、糖尿病予備軍と考えられています。糖尿病含め、生活習慣病の発症リスクを考えても、食後血糖値は重要だと言えるでしょう。
食後の血糖値というのは、食事から2時間程度で140㎎/dL未満になるのですが、人によっては血糖値を正常な値に戻す働きが弱くなっていることも。
このようなものは空腹時血糖値だけでは分からないことも多いですから、どちらの値にも気を配ることが大切と言えるでしょう。
実践しやすい血糖値対策をご紹介
血糖値は正常であるに越したことはありません。
では実践しやすい血糖値対策にはどのようなものがあるのでしょうか?
まず、規則正しい食生活は基本になります。
1日3食、炭水化物だけでなく野菜やタンパク質などもしっかりと摂取するのがよいでしょう。
朝食を抜く方なども多いですが、そういったことはあまりおすすめできません。
食事はよく噛んでゆっくりと食べることを意識。また、食事の際には糖質の摂り過ぎにも注意が必要です。
簡単な丼物やラーメン・パスタのような麺類は糖質の多い傾向にあります。
ごはんや麺など炭水化物だけにならないよう意識し、デザートなどの甘い物の食べ過ぎやジュースの飲み過ぎにはくれぐれも気を付けましょう。
またあまり神経質になるのはストレスが溜まりますが、ジャガイモ、さつまいも、カボチャなど糖質の多い素材は控えめがおすすめです。
間食も、できれば糖質の少ないナッツ類やチーズ、ゆで卵などを。最近は糖質OFFの商品もたくさん市販されているので、活用しても良いですね。
加えて運動習慣を身につけるのもおすすめです。
簡単な筋トレやウォーキングなどで十分ですから、無理のない範囲で可能な運動を続けていきましょう。
糖質の多い食べ物&少ない食べ物について 糖質制限中におすすめの飲み物!血糖値を上げるドリンク・飲料の糖質血糖値を知るため年1回の健康診断も大切
血糖値の異常から発見されるような糖尿病などの病気は、進行が遅く自覚症状がないケースも多いです。
そのため、自分の血糖値を知るため健康診断を定期的に受けることはとても大切。
会社勤めの方などは毎年当たり前に受けているかもしれませんが、そのような機会のない方もぜひ近くの医療機関で年に1回は健康診断を受けるようにしてみてください。
そうすることで手遅れになることを防ぎ、病気の早期発見に繋げることができます。
怖がらせるつもりはありませんが、気づいたときには糖尿病…では後の祭り。ぜひ日頃から注意しておくことをおすすめします。
血糖値ケアには桑の葉や菊芋もおすすめ
血糖値の異常にはさまざまなリスクが存在しますが、同時に日頃からできる対策が存在するのも事実です。
異常や病気に限らず血糖値に気を付けたいという人は、桑の葉や菊芋など血糖値に働きかけケアしてくれる食材を食卓に取り入れてみるのもよいでしょう。
こういったものはサプリやお茶にもなっていますし、食生活の根本的な改善や運動するのが難しい人でもより簡単な形で対策として取り入れられるのでおすすめです。
自分に合った方法で血糖値と向き合ってみてくださいね。
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