糖尿病の症状にはどのようなものが見られるのでしょう?
自覚しにくいと言われている糖尿病ですが、体からのサインを知っておくことで早期発見にも繋がりますよね。
初期症状もまとめてみたので参考にしてください。
2型糖尿病の初期は自覚症状がほとんどない
糖尿病には「1型糖尿病」や「2型糖尿病」と呼ばれるものがあるのですが、なかでも2型糖尿病のほうは初期の自覚症状がほとんどありません。
急に発症してインスリンが生成できなくなってしまう1型糖尿病と比べて、2型糖尿病は血糖値が徐々に上がる、もしくはなかなか下がらないなどの症状であることからも、1型糖尿病ほど急激なものではないことが伺えます。
ただ、その分自覚がしにくくなるのも2型糖尿病の特徴のひとつ。
1型糖尿病の割合は全体の3~5%程度ですが、2型糖尿病は糖尿病全体の90~95%を占めるほど多く、2型糖尿病は発症の原因として遺伝もありますが、ストレスや肥満、アルコール、運動不足など、比較的身近なものが関係しているとされます。
それにもかかわらず初期は自覚しにくいもののため、健康診断などではじめて指摘されるというケースも少なくありません。
もちろん肥満や運動不足などで必ず発症するものではないので気にしすぎる必要はありませんが、2型糖尿病は初期の場合ほとんど自覚症状がないという特徴があることは覚えておいてよさそうですね。
健康診断で血糖値(空腹時血糖値)が高いと言われたら…糖尿病初期に見られる症状について
ではそんな自覚しにくい糖尿病において、初期に見られる症状としてはどのようなものがあるのでしょうか?
早期発見にも繋がりますから、サインを順番にチェックしていきましょう。
疲れやすくなる
インスリンの働きが低下することで、ブドウ糖をうまくエネルギーにすることができず、疲れやすくなることがあります。
脳へのエネルギー供給がうまくできない状態になりますから、集中力がつづかないといった症状があらわれることもあるでしょう。
また、筋肉や脂肪をエネルギーとして使用したために、筋力が低下し疲れやすいと感じてしまうこともあるようです。
喉が渇きやすくなる
血糖値が高い状態というのは、血液の中が糖でドロドロしている状態になります。
この状態を脳が脱水症状だと勘違いし、水分をたくさん摂るよう体に指令を出してしまいます。
その結果、やたらと喉が渇くようになることがあるでしょう。
トイレ(排尿)の回数が増える
先ほどの喉が渇きやすくなることと関係しているのですが、喉が渇くと必然的に水分を多くとるようになります。
そうすると血液の中が水分でいっぱいになりますから、それを排出するために頻繁にトイレに行くようになる、尿の量が増えるなどの変化が見られることもあります。
食欲が増進する
増えてしまったブドウ糖を処理するためには、多くのインスリンが必要となるのでたくさん分泌されるようになります。
しかしそのことが影響し、食欲の増進としてあらわれることがあります。
脚に不快な症状が出る
血糖値が高い状態が続くと脚の神経障害が起こることがあります。
主な症状としては足がつりやすくなることや、こむら返り、痺れなどがあげられるでしょう。
他にもほてる、冷える、といった感覚的な症状から、皮膚の乾燥なども症状として該当します。
体重が減少する
糖尿病になると、ブドウ糖を上手くエネルギーに変換することができなくなります。
そうすると栄養が足りなくなり、それが体重の減少という形であらわれます。
体にとっては栄養が届かない状態ですから、足りない栄養を補うために筋肉などが分解され、ますます痩せてしまうといった現象も起こるでしょう。
感染症(風邪など)にかかりやすくなる
血糖値が高い状態だと白血球の機能が低下してしまいます。
白血球には病原体と戦う役目があるのですが、十分に力を発揮できなければ病原体を倒すことはできません。
このように病原体を倒すことができなかった結果、風邪などあらゆる感染症を引き起こしやすくなってしまいます。
目に不快な症状が出る
血糖値が高い状態は、ときに血行障害を引き起こすことがあります。
血液中の糖が多いとドロドロしてしまい細い血管から傷つきやすくなるのですが、その細い血管に該当するのが目になります。
かすみなどの症状から、黒い点が見える、まぶしくなるなどの症状までその例としてあげられます。
糖尿病かな?と思ったらすぐ医療機関へ
糖尿病の初期症状は自覚しにくいですが、全く症状がないわけではありません。
ただ、サインを知っていないと見逃してしまうようなものが多いのも確か。
もし、「糖尿病かな?」と思う症状があった場合、すぐに医療機関を受診するのがよいでしょう。
早期発見できればそれに越したことはありませんし、ただの勘違いであればそれはそれで安心できます。
専門の方に見てもらうことで適切な処置をしてもらえますから、違和感を覚えたときは躊躇わず病院に足を運ぶようにしましょう。
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