「血糖値が高めと言われたけれど血糖値ってなに?」「血糖値が高すぎるとどうなるの?」普段から耳にすることのある“血糖値”ですが、詳しく知っているという方はそれほど多くないようです。
実際、血糖値が高いとは言われたものの、具体的にどうしたら良いのかわからないという方もいるでしょう。
また血糖値の値が高い(低い)と言われても、正常値がどれくらいなのかわからない、目指し方が難しいという方もいると思います。
本ページでは、血糖値とは何なのか?高すぎたり低すぎたりするとどうなるのか?わかりやすく解説。さらに血糖値をコントロールするポイントについてもご紹介していきます。
「血糖値」とは何?
血糖値とは、血液の中にどれだけのブドウ糖があるかを表す値のこと。
血糖値は「mg/dl(ミリグラムパーデシリットル)」という単位で表します。
食べ物に含まれているブドウ糖は、腸から血液へ吸収されるため食事の影響が出やすいのです。
そのため、ブドウ糖が含まれる食事を摂りすぎると、必然的に血糖値の値も高くなります。
この血糖値の値は、高いと「高血糖」と呼ばれ、低いと「低血糖」となり、こえはどちらも危険だと言えるでしょう。
血糖値が高すぎる危険!高血糖とは?
高血糖の状態が続くと、血流が悪くなり「糖尿病」のリスクが高まります。
糖尿病は、血液中の糖の値が高くなり血液がドロドロの状態になることで引き起こされる病気です。
通常であれば、「インスリン」というホルモンによって血糖値は一定に保たれていますが、このインスリンの効きが悪くなると血糖値が高くなってしまいます。
やがて脱水により体重減少が見られ、体の水分が20%減ると死に至る可能性が。
糖尿病は太る、というイメージを持っている方も少なくありませんが、肥満は糖尿病を発症させる要因のひとつであるものの、糖尿病が進行している方ほど体重減少が見られるため注意しておく必要があります。
糖尿病は初期段階で自覚症状がわかりにくいため、体重減少などに気づいた時にはすでに進行している可能性が高いのです。
糖尿病の症状は?自覚しにくい糖尿病のサイン&初期症状 健康診断で血糖値(空腹時血糖値)が高いと言われたら…血糖値が低すぎる危険!低血糖とは?
低血糖の状態が続くと、脱力感、動悸、頻脈、頭痛、目のかすみといった日常生活に支障をきたす症状が起きます。
低血糖は一般的に、高血糖の薬の効きすぎ、激しい運動、食事制限が原因とされていて、症状が進行すると、次第に声掛けに反応しないなどの意識障害を起こす可能性も。
そのため、低血糖は階段の上り下りをしている際や、車の運転、高所作業などをしている際に発症すると大変危険な症状なのです。
危険な作業をしていなくても、低血糖の症状が進行すれば命の危険にさらされてしまいます。
原因に対処するだけでなく、早めに医師に相談して適切な診断と処方を受けてもらいましょう。
血糖値の基準値(正常値)について
基本的にご飯を食べると血糖値が上がりやすくなり、空腹時は一番血糖値が下がるため、血糖値(空腹時血糖値)は食後一定時間が経過したタイミングで測定します。
一般的な検査では、食後10時間以上何も食べない「空腹の状態」で実施。
血液検査を伴う健康診断の際、午前中なら朝食を摂らない、午後なら軽い朝食を摂ったあと昼食を摂らない、という指示が出るのはこのためです。
検査機関によって多少前後するかもしれませんが、血糖の目標値は、空腹時の場合110mg/dl未満、食後2時間後の場合140mg/dl未満となります。
血糖値を下げるための食習慣&生活習慣
血糖値を下げるためには、食習慣と生活習慣を改善する必要があります。
- 食事の仕方を変える
- 適度な運動をする
- 飲み薬や注射薬で治療する
それぞれどんなことに注意して改善していけばよいのか、具体的にみていきましょう。
食事の仕方を変える
食事は血糖値をコントロールできる基本の方法です。
血糖値はお米やパン、麺類などに含まれる糖質によって血糖値を上昇させます。したがって高血糖の人は主食を減らし、魚や肉、野菜などでエネルギーを確保しましょう。
主食以外のメニューでも十分に体に必要なエネルギーが摂れますし、血糖値が急激に上がるのを防いでくれます。
糖質が多く含まれている食材は、以下のような食材です。
- 米
- 麺
- 小麦粉
- イモ類
- フルーツ
- 煮物や佃煮
- 餃子やシュウマイ
- 揚げ物
- ジュース
- ヨーグルト(加糖)
血糖値が高い人は、これらの食材をできるだけ減らしましょう。
イモ類やフルーツにも、糖質はたくさん含まれます。また煮物や佃煮の場合、素材そのものに糖質が少なかったとしても、砂糖やみりん、蜂蜜といった糖質の高い調味料が使用されていることがほとんどなので注意が必要。
また餃子やシュウマイの皮、揚げ物の衣も基本的には小麦粉ですから、食べ過ぎるのはNGです。
上記のようなメニューを避けつつ、そのぶんをタンパク質を含んだ肉、魚、食物繊維のある野菜、海藻、きのこなど他の食材で栄養を摂るようにしましょう。
特に食物繊維を摂れば、ブドウ糖の消化吸収をゆるやかにして血糖値の上昇を防ぎます。
さらに咀嚼の数が増えて満腹感を得られやすいですし、便秘を予防し改善してくれる効果もあります。
糖質の多い食べ物&少ない食べ物について適度な運動をする
運動も、血糖値をコントロールするための方法のひとつです。
運動といっても、最低1日20分以上ウォーキングする程度でもOK。毎日ウォーキングなどの軽い運動をする人は、ほとんど動かない人に比べて糖尿病の発症率が30%低いとも言われています。
さらに適度に運動は、摂りすぎたエネルギーやブドウ糖を消費して、血流を促す効果も。
運動が習慣化することで、インスリンの働きやすさが改善され血糖値が下がりやすくなるとされています。
運動は血糖値を下げやすくするだけでなく、高血圧や骨粗しょう症を予防し、足腰を強めて健康な体へ導くというメリットも。
今まで運動していなかったという方が運動をする際、十分なストレッチと水分補給を欠かさないようにしましょう。
飲み薬や注射薬で治療する
糖尿病や低血糖は、食事や運動と併用して薬を使用することがあります。
ただ、薬は糖尿病を治すためではなく、糖尿病による他の病気などの合併症のリスクを下げるために使用されます。
主に糖尿病に多く使われる薬として、2つがあげられます。
- 2型糖尿病
→経口血糖加工薬 - 1型糖尿病
→注射薬(インスリン)
間違った方法で薬を使うと、低血糖が悪化して昏睡状態に陥ったり、最悪の場合命の危険にさらされたりする可能性が。
医師の診断のもと適切な量の薬を摂取しながら改善していきましょう。
桑の葉&菊芋が血糖値ケアに期待大!
血糖値が心配な方に選ばれている素材として現在人気なのが「桑の葉」と「菊芋(キクイモ)」。
桑の葉と菊芋の血糖値へのアプローチは異なりますが、いずれも小腸や大腸のなかで糖質に働きかけて糖質の吸収を抑制し血糖値の急上昇を抑える作用が期待されているのです。
糖尿病と診断された場合は専門医の指導のもと治療に取り組むことが必要不可欠になりますが、普段の生活に桑の葉や菊芋を取り入れることによって、実感されたという事例も少なくありません。
また糖尿病予備軍と指摘された方や、糖尿病家系で心配だという方も、予防として桑の葉や菊芋を活用しても良いでしょう。
桑の葉や菊芋は、お茶やサプリメントなどの手軽な加工品を活用することで、続けやすいと思います。
薬を服用するより安心感も持てる、という方も少なくありませんし、実際に副作用の心配はほとんどありませんから、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
「桑の葉」と「菊芋」で血糖値ケア!糖質対策に選ばれる2つの素材の魅力とはまとめ
今回は血糖値とはなんなのか?高すぎたり低すぎたりするとどうなるのか?について解説しました。
血糖値には基準値があり、それよりも外れた値になってしまうことを、高血糖または低血糖と呼びます。
高血糖になれば体重が減少し脱水状態になり、危険な状態になります。
また低血糖も進行すると、めまい、動悸などといった症状から始まり、最悪の場合命の危険にさらされる可能性があります。
本記事で紹介した食生活や運動などの血糖値を下げる方法を実践し、健康な体を維持していきましょう。
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