桑葉(桑の葉茶)は、高血圧に効果があるのでしょうか?
糖質の吸収阻害、血糖値の上昇抑制が期待される桑茶ですが、血圧への作用&副作用なども気になりますよね。
そこで本ページでは、桑茶の血圧への働きをご紹介。高血圧の方・低血圧の方、それぞれどのような影響があるのかチェックしていきましょう。
「高血圧」「低血圧」とは?
そもそも「高血圧」「低血圧」とは、それぞれどのような状態を指すのでしょう?
読んで字のごとく、血圧が高い場合と低い場合を指すことに間違いはないのですが、具体的な基準などは知らないという方も多いと思います。
まずは高血圧と低血圧について解説していきますね。
そもそも血圧とは?
「血圧」というのは何のことなのでしょうか?
これは、体を巡る血液が血管の壁を押す力のことを言い、この力の度合いにより高血圧や低血圧などと分類されます。
血管の壁を押す力が強いほど高血圧、逆に弱いほど低血圧と判断されるのです。
「高血圧」「低血圧」の基準
気になる高血圧・低血圧の基準ですが、これはいわゆる正常な血圧の基準値よりも高いまたは低い状態を指します。
一般的には最高血圧が120mmHg未満、最低血圧が80mmHg未満であれば問題ないでしょう。
- 最高血圧:120mmHg未満
- 最低血圧:80mmHg未満
もし血圧を測った際に、上・下どちらかがその範囲内からオーバーしているようでしたら少し気にかけた方がよいかもしれません(もちろん高すぎる、もしくは低すぎる場合はすぐに医師に相談しましょう。また複数回、計測しても正常値から外れる場合も医師に相談してください)。
家庭で測るのと病院で測るのでは数値が異なることもありますので、心配な方は1度病院で診てもらうのがおすすめです。
高血圧を引き起こす要因
高血圧は遺伝的要因でなりやすい方もいますが、環境的要因により引き起こされてしまうことも多いです。
その主たる原因としてあげられるのが、ストレス・運動不足・肥満・喫煙・塩分過多など。
どれも日常的に当てはまってしまうことは十分にありえますし、高血圧というのは意外と身近な問題であることがわかりますね。
ただ、遺伝的要因はどうすることもできませんが、環境的要因については生活習慣を見直してみることで改善できるケースも少なくありません。
桑の葉が高血圧に効果あるとされる理由
桑の葉は、高血圧に効果があると言われています。
これは桑の葉に含まれる成分が理由となっていますので、一体どのような効果があるのかそれぞれ見ていきましょう。
GABA
桑の葉に含まれるGABAという成分は、いわゆるアミノ酸の一種です。
リラックス効果があるとされるGABAですが、血管の収縮を和らげるなど血圧降下の作用も期待できます。
カリウム
カリウムには、ナトリウム(塩分)の排出を促してくれる働きがあります。
塩分の摂り過ぎは高血圧につながるというのは有名な話ですから注意が必要。カリウムの摂取が高血圧のケアに働きかけてくれるでしょう。
マグネシウム
必須ミネラルであるマグネシウムは、日頃から不足しがちな成分のひとつです。
マグネシウムには血管を拡張させる働きがあるため、不足すると高血圧を引き起こしてしまう可能性があることから、意識して摂取することが大切です。
カルシウム
カルシウムが不足すると、それを補うため骨からカルシウムが溶け出し血液中のカルシウム濃度が高くなります。
そしてそのカルシウムが血管壁に取り込まれると血液の流れは悪化してしまいます。
結果的に強い力で血液を送り出す必要が出てきますから、血圧の上昇を防ぐためにもカルシウムの摂取は必要になります。
ルチン
ルチンには毛細血管を丈夫にして働きを安定させる作用があります。
血圧降下作用も期待できるため、高血圧などが気になっている人には役立つ成分と言えます。
桑茶(桑の葉茶)は低血圧の人が飲んでも大丈夫?
桑の葉が高血圧に効果的であることを確認してきましたが、逆に低血圧の人は桑茶などを飲んでも良いのでしょうか?
血圧を下げる働きが期待されるなら、血圧が下がりすぎてしまうのでは?と、心配になるかもしれませんね。
ただ結論として、低血圧の方でも桑茶(桑の葉茶)を飲んで大丈夫です。
桑の葉には、正常値を越えて必要以上に血圧を低下させる作用などはないので、問題なく召し上がっていただくことができますよ。
むしろしっかりと栄養素を取り込むことができるのでおすすめです。
血圧が心配なときの桑茶(桑の葉茶)の飲み方
血圧が心配なときの気になる桑茶の飲み方ですが、高血圧の方なら食前や食事中がおすすめです。
肥満も高血圧を引き起こす要因とされていますから、糖質の吸収抑制に働きかけ、ダイエットに役立つ桑茶は糖質を摂取する前や食事中に飲みましょう。
一方で低血圧の方は、朝、桑茶を飲むのがおすすめです。
低血圧の方の中には、朝起きるのが辛いという方も少なくありません。起き抜けに冷やした飲み物を1~2杯飲むことで交感神経の働きが高め血圧をスムーズに高められると言われています。
低体温で朝の冷たい飲み物が辛いという方は、暖かい桑茶でも良いでしょう。体を温めて動き出しやすくなるかもしれません。
また低血圧の方にとって水分不足は注意したいところですから、脱水を避けるため朝の桑茶はおすすめです。ぜひ朝の1杯を習慣づけてみてはいかがでしょうか。
まとめ
桑の葉には高血圧への働きかけが期待できる成分が含まれています。
もちろん低血圧の方でも問題なく摂取できますし、栄養素が豊富なため健康が気になる方には注目の素材だと言ってもいいでしょう。
血圧が気になる方はぜひ、桑の葉を使用した桑茶などを生活の中に取り入れてみてくださいね。
あわせて読みたい
桑茶(桑の葉茶)は寝る前に飲んでOK?寝るときに飲めるお茶の魅力 桑茶(桑の葉茶)がまずいって本当?実はクセがなく毎日飲める美味しい桑茶 桑茶の効果的な飲み方!桑の葉茶を飲むタイミングは? 「おすすめ桑茶診断」あなたに最適な桑の葉茶は? 桑の葉エキスを効率的に摂取するなら桑茶?青汁?サプリ? 桑の葉に含まれる有効成分「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」の働き&メカニズム