サプリメント(サプリ)を摂る目的とは何でしょうか?
巷に売られているサプリメントは種類がたくさんあるため、悩んでしまうことも多いですよね。
このページでは、サプリの基礎知識を知り、正しい目的や選び方などについても考えていきましょう。
サプリメントを摂る目的とは?
まず、サプリメントを摂る目的とはどのようなものでしょうか?
昨今ではサプリメントを摂取している方も多く見かけますが、どんな目的で摂取しているのでしょう。
どのようなサプリメントも、基本的には健康に良いイメージ、もしくは健康や美容に役立つイメージが強いと思いますが、サプリメントはあくまでも「食品」。
そのため、病気治療目的などで使用する医薬品とは大きく異なります。
必要な栄養を錠剤やカプセル、粉末などの形で効率的に摂取し、普段の食事で不足している栄養素を補うものだと考えましょう。
したがってサプリメントを摂取することで大幅に体型改善する、疾患が改善するというような思い込みは危険。「食品」と同じく扱うことが大切です。
サプリメントの種類について
世の中にはさまざまなサプリメントが流通していますが、その種類にはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは「特定保健用食品」「栄養機能食品」「機能性表示食品」「栄養補助食品」、この4つに分けてチェックしていきたいと思います。
特定保健用食品
特定保健用食品とは、一般に「トクホ」と呼ばれることも多いので、その名称を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
この特定保健用食品として認められるには国の審査が必要になります。
一般的な「食品」に認められていない「血圧の高めの方に対する効果が認められています」「おなかの調子を整えたい方やお通じの気になる方に適しています」など“特定の保健の用途”に関する表記が可能です。
栄養機能食品
栄養機能食品は、ビタミンやミネラルなど特定の栄養成分を補給するために利用される食品です。
機能を表示することができる栄養成分の種類は限られており、ビタミンが13種類、ミネラルが6種類、脂肪酸が1種類となっています。
この表示をするには、その量についても基準値内であることも必須条件。
栄養機能食品は国の審査等はなしに企業側が自己認証で表示することが可能ですが、明確に定められた基準に該当するものだけが栄養機能食品と表示することができます。
「葉酸は、赤血球の形成を助ける栄養素です。葉酸は、胎児の正常な発育に寄与する栄養素です。」などの表記をすることが可能です。
機能性表示食品
科学的根拠に基づき、健康を維持するために役立つ効果が表示されている食品を、機能性表示食品と言います。
これらは、消費者庁にその機能性についての届出が提出されている食品(商品)。内容に関しても消費者庁のホームページから閲覧することが可能で、消費者として気になる商品の機能性を確認することもできます。
ちなみにこちらは届出がされているだけなので、特定の審査を受け合格したものなどありません。
しかしながらこの制度、消費者が自分に合った商品を選択しやすいように2015年に始まったもので、商品選択のひとつの基準としている方も多いようです。
実際、たくさんのサプリメントの中から自分に合った商品を探すとき、「血糖値の上昇を抑える」などの記載があると見つけやすいのではないでしょうか。
「機能性表示食品」でなければ劣っている、というわけでは決してありませんが、ひとつの基準として見てみるのも良いのかもしれませんね。
栄養補助食品
栄養補助食品は、不足している栄養素の摂取を補助することを目的とした食品になります。
「特定保健用食品」や「栄養機能食品」「機能性表示食品」は審査や条件、届出が必要になりますが、それ以外のサプリメントはこちらに分類されるというわけです。
ビタミンやミネラルなど毎日の食事だけではどうしても不足してしまうことがありますよね。そんなときに活躍する栄養補助食品ですが、こちらは機能性を表示することのできません。
あくまでも一般食品の括りであり、国の許可等で機能性の表示できる食品とは別物だと覚えておきましょう。
サプリメントの選び方について
ご紹介してきたように、サプリメントにはいくつかの種類があります。たくさんの商品が販売されていますので、その選び方についても悩んでしまうことは多いでしょう。
では一体どのような点を意識して選ぶと良いのでしょうか?
まず、サプリメントを摂取する目的を明確にしましょう。
野菜不足を感じているのか?腸内環境が気になるのか?など、自分の目的に合ったサプリメントを選ぶというのが基本になります。
このとき気を付けたいのが、配合されている素材が多ければ多いほど良いとは限らないということです。
目的に合ったサプリメントを探したときに、このサプリなら他の栄養素も一緒に摂れる!とついつい素材が多く配合されているものを選びがち。
しかし、そのような選択をすると最も必要だった成分の配合量が足りなかったり、本来必要のない成分が過剰になってしまうこともあるでしょう。
特に「〇〇種類配合」など使用素材の多さを売りにしているサプリメントの場合、各成分の配合量はごく少量…というケースも多いので、注意しておく必要があります。
サプリメントは正しく選び正しく使用しましょう!
サプリメントに期待する効果は人それぞれですが、あくまでも食品として不足した栄養素を補うことを目的として活用していきましょう。
種類豊富なサプリメントですが、特定保健用食品や栄養機能食品など、その種類は表示を見ることで確認することができます。
自身がサプリメントを摂取する目的を明確にし、それに合ったサプリを必要量だけ摂取するよう心掛けてください。
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