
普段の食生活で香り付けとして彩りを加えてくれる存在、紫蘇(シソ)。
紫蘇を大別すると「赤紫蘇」と「青紫蘇」があり、それぞれ用途は大きく異なります。
本ページでは、紫蘇の中でも「赤紫蘇」について解説していきます!
赤紫蘇(しそ)とは?特徴は?

赤紫蘇はシソ科シソ族の植物。
「紫蘇」というのは中国での植物名であり、日本語で「シソ」と呼ぶのも、この中国での名前(漢名)が由来になっているから。
品種がとっても多い紫蘇の中で、食用にしていて、葉の色が赤いものを特に「赤紫蘇(赤シソ)」と呼んでいます。
梅干しの色としてもなじみ深い、赤い色というのが一番の特徴ですね。
元はヒマラヤやミャンマー、中国南部が原産であり、日本にも中国から伝来したと言われています。その伝来は遥か縄文時代に遡るんだとか。ただ、本格的に栽培を始めたのは平安時代になってからとされています。
尚、赤紫蘇の旬は初夏で、需要は梅干しを漬ける時期に集中するので、例年6~7月中旬頃までしか出回りません。
漢方にも使用される赤紫蘇

赤紫蘇は食用だけに留まらず、なんと漢方としても扱われているのをご存知でしょうか?料理で使用されるのが多いのは青紫蘇ですが、主に漢方として使われているのは赤紫蘇。
生薬としては「蘇葉(そよう)」や「紫蘇葉(しそよう)」と呼ばれています。千年も昔から変わらず利用されてきた歴史があります。
ちなみに紫蘇の葉っぱをそのまま使うわけではなく、7月~9月の夏の時期に採取した葉っぱを干し、丁寧に乾燥させたものが生薬として使われています。5cm程度に伸びた赤紫蘇の葉が漢方に使用されます。
それ以外にも秋に花から取れた成熟した種子を「紫蘇子(しそし)」、茎は「蘇梗(そこう)」としてそれぞれ漢方に利用されます。
葉だけでなく、紫蘇全体が古くから活用されてきた植物なのです!
赤紫蘇(しそ)に含まれる栄養成分

見た目はただの葉っぱですが、含まれている栄養はたくさん!
ニンジンやピーマンといった緑黄色野菜に豊富に含まれているβカロテンが赤紫蘇にも含まれています。これは体内でビタミンAに変換される栄養素です。
βカロテンは、健康的な食生活をサポートする栄養成分として知られています。
また、食品としての防腐・殺菌の性質があることも知られています。お弁当に梅干を入れた「日の丸弁当」は美味しさ以外にも、食品保存という観点からも理にかなっています。

また、大きな特徴である赤い色が、色素成分のシアニジンとして含まれています。聞き覚えのない成分ですが、これは色素成分「アントシアニン」のグループに含まれる成分。
ブドウやブルーベリー、ラズベリーやスモモなど、赤色をした果物に含まれている成分です。
アントシアニンは、健康的な食生活をサポートする栄養成分として注目されています。
赤紫蘇(しそ)と青紫蘇の違いについて

そもそも赤紫蘇と青紫蘇の違いは何なのでしょうか?
元々の「紫蘇」という言葉に含まれている紫の文字の通り、元々の紫蘇は赤紫蘇を指していたようです。
赤紫蘇はアクが強く、そのままで食べても美味しくありません。塩もみをしてアクを抜いた後で使うことが多いです。梅干しやお漬物の色付けとして使われているのは皆さんもご存知の通り。
赤紫蘇は酸に触れると赤色がより鮮やかになることから、梅干を漬ける際には梅酢をほんの少し加えることでよりキレイな赤色になります。
普段の生活で取り入れるのであれば、赤紫蘇ジュースやふりかけなどが手軽です。
一方の青紫蘇はそのままでも食べられるので、スーパーでもお刺身のパックに添えられて販売されていたりしますよね。一般に「大葉」と呼ばれているのはこの青紫蘇の若葉のこと。
赤紫蘇との大きな違いはやはり色と、そのままで食べられるかどうかという点でしょう。
どちらもビタミンやミネラルを豊富に含んだ栄養価の高い野菜ですので、手軽に摂りたい時には青紫蘇の方が便利ですね。
紫蘇は特に品種の多い植物で、葉が赤、緑を問わず、葉がちりめん細工のように縮れた「チリメンジソ」が存在します。葉の片方が緑、片方は赤という「カタメンジソ」という面白い品種もあります。
まとめ

ここまで、紫蘇の中でも、特に赤紫蘇について見てきました。
食べ物や生薬としての歴史はもちろん、その高い栄養価にも注目ですね!
赤紫蘇なんて梅干に絡まっている脇役、くらいに思っていた方も多いのではないでしょうか?
ぜひ認識を改めて、進んで食べるようにしましょう!
野菜としてたくさん食べるのはなかなか難しいですが、シソジュースなどのかたちで生活に取り入れられると良いですね。
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※本品は食品です。疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。









