桜町桑茶生産組合「有機桑茶」の誕生〜
島根県江津市桜江町(ごうつしさくらえちょう)。中国山地の麓に位置するこのエリアは、清らかな江の川の流れと四季折々の自然に恵まれた、豊かな風土をもちます。
創業者の古野と、この地で長年にわたって愛されてきた「桑の葉」との出会いが、私たちの自信作である「有機桑茶」生産のスタートでした。
桑の木は昔から日本各地で見られる植物ですが、桜江町では特に良質な桑が育つことで知られています。澄んだ空気、きれない水、そして昼夜の温度差がある気候条件などが、桑の葉に含まれる栄養素を豊かに育んでいるのです。
農家の挑戦「桑茶生産組合」発足
桜江町桑茶生産組合が発足したのは1998年のこと。
当時、桜江町の周辺エリアでは、養蚕業荒廃による桑園の放置という大きな大きな課題を抱えていました。
「この豊かな土地の恵みを活かし、新しい農業の形を模索したい」という古野の想いは日に日に膨らみ、遊休桑園の再生と雇用の場の創出を目標に、行政の協力も得ながら有志21名で桑茶の生産に挑戦することになりました。
自然を大切にしたこだわり栽培方法
桜江町桑茶生産組合の最大の特徴は、徹底した有機栽培へのこだわりです。
土づくりからこだわり、化学肥料や農薬を一切使用せずい自然の力を活かした栽培方法を実践。
桑の木は春になると芽吹き始め、5月から10月にかけて収穫を行います。特に初夏に収穫される「一番茶」は、栄養価が高く味わいも格別な、最も品質の良い桑茶と言えるでしょう。
収穫から加工まで、可能な限り手作業で大切に行われる桑茶は、我々の自慢の品。
熟練のスタッフが一枚一枚丁寧に桑葉を摘み取ります。摘み取られた葉は、その日のうちに洗浄、蒸し、乾燥、粉砕といった工程を経て、鮮度の高い桑茶へと生まれ変わるのです。
自然からいただいた恵みをできるだけ損なわないよう、昔ながらの製法と現代の技術を融合させて生産する。伝統と革新の調和が、桜江町の桑茶の品質を支えています。
桑茶がもたらす健康の恵み
桑の葉は古くからさまざまな健康効果が伝承されてきました。
現代の研究では、桑葉に含まれる「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」という成分は、食事で摂った糖の吸収を穏やかにし、血糖値をケアする働きがあると報告されています。
また、食物繊維、カルシウム、鉄分、ビタミンなども豊富に含まれており、バランスの良い栄養補給が可能。
桜江町桑茶生産組合がお届けする桑茶は、栄養価はもちろんのこと、安心・安全で味わいも良い、毎日ゴクゴク飲める健康茶です。
桑茶をご愛用いただいているお客様からは、「食後の血糖値が気になる方におすすめしたい」「飲んで数ヶ月で実感があった」「毎日の習慣にしたら調子が良くなった」など、さまざまな喜びの声をいただいています。
持続可能な農業への取り組み
桜江町桑茶生産組合では、単に良質な桑茶を作るだけでなく、環境との共生、持続可能な農業の実現にも力を入れています。
桑の木は根が深く張り、土壌の流出を防ぐ効果があります。また、害虫に強いという特性もあり、自然環境に優しい作物として注目されています。さらに、収穫後の剪定枝は「土壌改良剤」として活用されるなど、循環型の農業を実践しています。
「先人から受け継いだこの美しい自然を、次の世代にも残していきたい」というのが、スタッフの共通の願いです。
美味しい桑茶の淹れ方について
化学肥料不使用、農薬不使用で栽培されたオーガニック品質の「有機桑茶」は、クセのない優しい味わいです。
原材料は有機桑葉のみ。余計な混ぜ物を一切しないこだわり製法だから、桑葉本来の懐かしい風味をお楽しみいただけます。
煮出すことでお茶に有効成分が溶け出すので、やかんで5分ほどしっかりと煮出してお召し上がりください。急須で入れる場合も、お湯を注いで5分ほど蒸らしてからお召し上がりいただくことをおすすめします。
もちろん冷たくして飲む場合も、一度煮出してから氷を入れるのがポイント。
栄養価が高い桑茶はどんなタイミングでもお召し上がりいただける健康茶ですが、血糖値や糖質を気にされる方はぜひ食前や食事中のドリンクとしてお召し上がりください。
他にもオーガニックの桑の葉だけで作った「有機桑葉つぶ(サプリメント)」や「有機桑青汁」「有機桑抹茶(桑の粉茶)」などがございますので、用途に合わせて選んでいただけると嬉しいです。

お客様への感謝と約束
桜江町桑茶生産組合が歩んできた道は、決して平坦なものではありませんでした。しかし、桑茶の品質と健康効果を信じ、応援してくださるお客様との出会いが、私たちの歩みを支えてきました。
一杯の桑茶に込められた、自然の恵みと作り手の想いを感じていただければ幸いです。これからも安心・安全で、心身の健康に寄り添う桑茶をお届けすることを約束します!
島根県の小さな町から全国へ、そして世界へ。桜江町桑茶生産組合は、これからも大地と人の健康を見つめながら、新たな物語を紡いでいきます。